【土地改良区の受益地とは】転用するには?必要な手続き、費用・スケジュールの影響について

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土地改良区の受益地 農地転用
土地改良区の受益地

土地改良区は農業用水の管理をしている組合

営農に必要な農業用水を、河川や湖などから農地へ引くため

その水路を整備しているところです。


この土地改良区の水路を使って水を受けている農地= 受益地といいます。

受益地である農地を転用するときは、

その改良区に対して手続きが必要になります。


【必要な手続き】受益地から除外する

書類に判子を押している人のイラスト(男性)

転用する土地については、土地改良区の受益地から除外する必要があります。

転用すると、もう受益(水利)を受ける必要がないので、この手続きをします。


受益地について、農地法申請をするとき、

受益除外の手続きを済ませてから申請することになります。


除外手続きの流れや必要書類など、詳細はこちらの記事で解説しています。

【土地改良区・受益地】除外手続きの流れや必要書類、意見書手数料について詳しく解説


※受益除外の手続きをせずに、農地法の申請をすることはできません。

※具体的な手続内容については、土地改良区によって違うので

詳細は各土地改良区の窓口へご確認ください。


受益地だと、転用にどんな影響があるのか

転用したい農地が受益地であった場合、受益でない農地と比べて

  1. 時間
  2. 費用

が大きく変わってきます。


順番に具体的に解説します。


転用スケジュール全体に影響あり

開いたシステム手帳のイラスト

土地改良区の手続きをしないと、農地法の申請ができないので、

申請前に、受益地除外の手続きが終わるよう逆算することが大事。


手続きにかかる期間は、それぞれの土地改良区によって違います。

2、3日で完了する改良区もあれば、2週間近くかかるところも。


さらに、受益地除外の手続きについて、毎月締切が決まっている改良区もあります。

その場合は特にスケジュール調整に気をつけましょう。


改良区に締め切りがあると、申請が1か月遅れることも?

カレンダーを見て焦る人のイラスト(男性)

もし受益地でなければ、今月の農地法申請に間に合うのに、

土地改良区の締め切りに間に合わず、来月の申請になるケース。

実際に多いです。


例えば、

  • 土地改良区の手続きの締め切りが毎月15日
  • 農地法の申請締め切りが毎月25日

と仮定します。


農地法申請の依頼を受けたのが7月16日だと、

本来、7月25日の農地法申請に間に合うはずですが、

土地改良区の締め切り(7月15日)を過ぎています。


そのため、最短スケジュールはこうなります。

  • 8月15日に土地改良区の手続き
  • 8月25日に農地法の申請


受益地であるがために転用が1か月遅れてしまう

それほど大きな影響を受けることもあるのです。


受益だと、農地転用の費用も増える

見積書のイラスト

受益地だと、下記の費用が追加されます。

  • 受益地除外の手続きに対する報酬(行政書士への報酬)
  • 土地改良区に支払う手数料(意見書発行手数料
  • 土地改良区に支払う決済金

上記のなかでも特に額が大きいのは、決済金。

決済金や意見書については、下記で詳しく説明しています。


受益地を確認するタイミングはいつがいい?

電話対応に追われる会社員のイラスト(男性)

土地改良区の受益があるかないか、は重要な情報なのでできる限り早く

その確認が必要。


前述したように、土地改良区の受益があると

  • 時間的にも
  • 費用面でも

大きな影響があるからです。

確認のタイミングとしては、

  • 見積書を提示するならその前
  • 見積書が不要でも農業委員会へ事前相談に行くよりも前

には済ませておきたいところ。


自分の勤めていた行政書士事務所では、

依頼のあった「その日」に見積書を提示していたため、

依頼を受けたらすぐ、土地改良区の受益確認をしていました。


土地改良区がある地域で、農地法の申請をしていく方は、

受益確認を忘れないよう、習慣化しておくといいでしょう。

該当する土地改良区がわからない、という方へ調べ方を解説しています。

転用する農地は受益地?該当する土地改良区を調べる方法


まとめ:とにかく早めの対応が吉

前述した内容をまとめると、土地改良区・受益地とは

  • 土地改良区とは、農業用水を管理する組合
  • 受益地とは、その用水路を使用している土地
  • 農地法申請をする場合には、受益地から除外する手続きが必要


土地改良区の受益だと、こんな影響が出ます。

  • 転用のスケジュールが遅れる可能性あり
  • 転用にかかる費用が増える


上記に対応するためにも、早めに受益確認をしましょう。

受益であれば手続きに必要な情報を収集し、押印などの準備・対処を。



土地改良区について、こんな記事も書いています。

【土地改良区 決済金とは】なぜ必要?誰が払う?どうして高いの?

【決済金の困りごと】納付書名義≠支払者のとき、の問題と対処法


また土地改良区に関しては、色々なトラブルも経験しています。

土地改良区の手続きについて、より詳しく情報を知りたい方はチェックしてみてください。

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