土地改良区の締め切り、過ぎてた!トラブル体験談

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トラブル体験談 農地転用
土地改良区のトラブル体験談

うっかり土地改良区の締め切りを忘れてしまったら?


自分の勤務先事務所で実際にあった、胃が痛くなるハプニング体験について、

どのように対処し解決したのか、まとめます。


土地改良区の締め切りを忘れてしまった!~所長の体験談


これは行政書士事務所、所長の体験談で、

自分が就職する前に起きた事件について、聞いた話です。


その農地転用の依頼は、得意先の不動産会社から引き受けた案件で、

土地改良区の受益地でした。

しかしうっかり手続きを忘れて、気がつけば締め切りを過ぎていたのです。


土地の引渡しや、所有権移転などの契約日が決まっていたので、

農地転用の許可を1か月遅らせてください、とは絶対に言えない…

どうしよう…

そのときは、頭が真っ白になったそうです。


強行突破!頼み込み作戦

その後の対応ですが、所長が土地改良区に頼み込んだ結果、

なんとか受付をしてもらったそうです。


当然、一度頭を下げたくらいでは、そんな対処はしてもらえません。

受付を拒否されても、どうしてもお願いします、と食い下がり、

受付してもらえない帰れません、と座り込みの勢いでねばったそうです。


ついに土地改良区の担当職員が

「自分ではどうにもできないので、事務局長に直接交渉してください」という事態にまで発展。


土地改良区の事務局長に直談判

事務局長に会いに行き、所長の切実な訴えが受理されたのでした。


「締め切りを過ぎている。受付するのはルール違反ですよね?」

「そんな大切な案件なら、なぜ締め切りを忘れてしまったんですか」


そんな局長の言葉にも、ひたすら「すみません」、

「この案件を受付してもらえないと、もうこの先、仕事ができなくなります。

二度とこんなお願いはしません。何とかお願いします。」

と訴え続けたそうです。


締め切りを過ぎても受付、は異例中の異例


このような実例もありますので、締め切り後にどうしても受付してほしい場合、

捨て身で交渉という選択肢もアリかもしれません。


ただこれは極めてまれなケースです。

所長だからこそ、の条件が揃っていたからだと思います。

  • 農地転用の申請経験が豊富で、有名
  • 土地改良区でも顔なじみで信頼関係があった
  • こんな失態は今回が初めてだった
  • 行動力があり、人を動かす人間的な魅力があった


自分はこのような交渉は、できないです。

実際、自分も締め切りを過ぎてしまったことが一度だけあるのですが、

別の方法をとりました。


土地改良区の締め切りを忘れてしまった!~自分の体験談

これは、自分の失敗談です。

土地改良区の締め切り2日前に、ハウスメーカーから農地転用の依頼がきました。


その依頼の電話があったとき、出張中の新幹線のなかでした。

手が塞がっておりメモもとれない状況だったので、

「翌日確認するから資料をメールで送っておいて」と電話を切りました。


次にその依頼について思い出したのは、締切日の翌日でした。

やばい!!

急いで受益地かどうかの確認をしたところ、最悪なことに受益地でした。


申請を次の締切に~仲介業者へ謝罪

「どうしよう...」呆然となりましたが、少しずつ冷静を取り戻し、

状況を整理すると、下記に気がづきました。


もし依頼を忘れていなかったとしても、

  1. 受益地であることが判明するのは、最短で締切日の2日前
  2. 手続き書類を用意できるのは最短で締め切りの前日
  3. そのハウスメーカーの体制だと、このタイトなスケジュールに合わせ、顧客から押印回収するのは難しい


そもそも今月手続きは難しかったのではないか、という結論に至り

正直に報告と謝罪をすることにしました。


仲介業者に平謝りし、申請を1か月遅らせるということで落ち着きました。

急ぎの案件ではなかったので大事には至らず、そのハウスメーカーは

現在も継続的に農地法申請の依頼をしてくれています。


トラブルから学んだこと

もともと、土地改良区の締め切りについてはかなり注意をしているつもりでしたが

この件をきっかけに、より緊張感を持つようになりました。


失敗を繰り返さぬよう、下記を意識するようにしました。

受益地かどうかの確認を忘れない

  • 依頼をもらったらすぐ、土地改良区へ確認
  • すぐ確認できないときは、LINEのリマインダーを使うなど、忘れないよう工夫する


毎日案件をチェック

  • 土地改良区の確認をしてあるか
  • 受益地のときの進捗状況


人に優しく、感じよくする

  • 自分の失敗を許してもらうこともあるので、他人の失敗を責めない
  • ミスがあっても付き合っていきたいと思われる、誠意ある態度をつくす


失敗は誰にでもある

長年、農地転用の仕事をしていると、土地改良区の手続きにも様々なハプニングがあります。

人間は注意を払っていても、どうしてもミスや失敗もあります。


今回紹介した事例で、

同じように土地改良区の手続きに悩んだり、不安を抱えている方の参考になれば嬉しいです。

もし、うまくいかない手続きがあっても、皆同じような体験をしています。

気にせずどんどん経験を積んでいってください。


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