【農地転用の排水計画図】作成例3つ(雨水・雑排水の書き方)

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排水計画図_作成例 農地転用

農地転用の申請で、重要なポイントとなるのが排水計画。

排水に問題がないことを確認し、それを排水計画図に示す必要があります。


※排水計画の重要性や排水先の確認方法については、下記の記事で詳しく解説。

農地転用の排水計画:排水先の確認方法(下水調査や側溝がないときの排水方法など)


今回は排水計画図の書き方について、下記3つの記載例を使って解説します。

  1. 雨水の排水
  2. 雑排水(生活排水)の排水(下水へ接続する場合)
  3. 雑排水(生活排水)の排水(浄化槽を通して排水する場合)


農地転用の添付書類:排水計画図とは?

排水計画図とは、文字通り、申請地の排水先を記載した図面のこと。農転に添付する図面には複数の言い方があり、転用計画がわかる図面のことを

  • 計画配置図
  • 排水計画図

などと言います。

排水計画は、全体のうち排水に限った計画図という位置づけです。こんなイメージ↓


計画配置図のなかに「排水計画」も記載するのが一般的ですが、申請先によっては配置図とは別に「排水計画図」を提出するところもあるようです。


次章より作成例を紹介しますが、わかりやすく排水計画」のみ記載した「排水計画図」にしています。

※これだけでは「計画配置図」と呼ぶには足りません。排水以外にも必要な情報があるので、書き加えて「配置図」(完成形)にしてください。

詳しくは農地転用の配置計画図:排水計画や見切り壁など、必要情報や書き方を解説にまとめています。


排水計画図の作成例①駐車場(雨水のみ)

駐車場は雑排水の排水がないので、雨水のみになります。

雨水は申請地の前面道路側溝へ排水。どこでもいいので、「雨水」の文字を図面に書き入れ、側溝に向かって矢印を引きます。

※赤枠が申請地、番号が入った四角形は駐車場の区画です。

※上記の排水計画図は排水先のみを記載しています。配置図には、このほか記載すべきことや注意点があります。

詳しくは【事業用駐車場へ農地転用】配置図の作成例と注意ポイントをご参照ください。


雨水枡は書かなくていいの?

自分の申請経験上、雨水桝は書かなくても許可がおりていました。

審査では「枡の位置の適正さ」より、「最終的に雨水がどこに排水されるか」を重視していました。


ただ、雨水処理に特に気をつけたい事例は、雨水桝の追及もあり得ます。勾配が急とか、隣地と比べて低地にある申請地などです。

また申請先によっては、雨水桝の記載が必須のところもあるかもしれません。


雨水桝ありの排水計画図を作りたい方へ。

宮崎県えびの市の排水計画図例は、雨水桝の書き方が分かりやすく参考になるかと思います。

https://www.city.ebino.lg.jp/tempimg/140710170305201810151108569f.pdf

4ページの添付図面:土地利用計画図(記載例)


排水計画図の作成例②個人住宅(雑排水を下水に接続)

ポイントは、下水へ排水する矢印。側溝を超えた道路まで線を伸ばします。


雨水は矢印2つで示すのが基本。(土地の雨水と建物から生じる雨水。)

建物付近から一本と、側溝付近からもう一本。雨水の矢印を引きます。


下水本管への接続箇所は、ピンポイントに正確でなくても大丈夫。

農業委員会の担当者も、下水管の埋設状況まではわからないはず。図面が「実際の接続箇所とずれている」という指摘をされたことはありません。

(少なくとも、自分の300件以上の申請経験で指摘は受けていません。)


排水計画図の作成例③個人住宅(生活排水を浄化槽で排水)

浄化槽は住宅の横に四角形を書き足し、排水は浄化槽(四角形)から線を引きます。


四角形の大きさは実寸でなくて構いません。実寸にすると小さすぎてわからないので。

自分は上記の図くらいの大きさにしています。


浄化槽の位置がわからないときは?

浄化槽の設置場所がわからないことも。設計元の配置図や平面図に記載がないことも多いです。

そのとき設計元に確認するのもありですが、「まだ検討中」などと言われたりします。


浄化槽の場所が未定のときは仮の計画で作るしかありません。

平面図の間取りを見ながら、台所や風呂場の付近に(仮)配置します。


上図のように、水回りが北側に集まっている間取りなら、浄化槽も北側に設置。


下図のように、水回りが東寄りの間取りのときは、浄化槽も東側に設置します。



最後に

今回紹介した排水計画図は、行政書士が作成することが多いです。(配置図に排水計画を加える場合も同様。)

排水計画図を作成するためには、必要なスキルが2つ。

  1. 排水先がわかる(確認できる)こと
  2. jw_cadが使えること


このブログでは、上記に役立つ情報を発信しています。

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