Jwーcadで公図写しを作る方法① 公図をパソコンに取り込んで正しいサイズに設定する

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jw_cad公図① jw_cad
jw_cad公図①

自分は公図写しはすべてJw_cadを使って作成していました。


この記事ではその手順を簡単にまとめます。(Jw_cadをインストールした状態でスタートしています)


第1回は、こちらの行程までを解説します。

  1. 転写したい公図(原図)をパソコン内に取り込む
  2. Jw_cad上に原図を読み込む
  3. 公図(原図)を正しいサイズに設定
  4. 画像の位置を自由に動かす設定・操作をマスター

Jw_cadってどんな機能?

操作に入る前にまず、公図写しを作るのにJw_cadのどんな機能を使うのか?について。


公図写しは、公図を写しとったもの


Jw_cadで公図写しを作るため、こんな作業をします。

  1. 公図(元図)をCADの画面上に読み込み
  2. その上に1枚紙を重ねた設定(画面は一つですが)をすることで、
  3. 転写していく作業(トレース)をする


画面上で転写(トレース)って、どうやるの?

手作業の転写は、薄い写し紙の下に公図(原図)を敷き、鉛筆と線引で線をなぞる作業。


それと同様の作業をJw_cadの画面上で行うイメージです。

画面上には、薄い写し紙は見えませんが、

  • 公図(元図)を①の画面
  • 写し紙を②の画面

のように設定分けすることで、別々のところに図形を存在・保存しています。


実際に始めてみないとピンとこないと思うので、とりあえずそんな前提を頭に入れておけば大丈夫。

次章から実践です。


公図(元図)をパソコンに取り込む

まずは、法務局や登記情報提供サービスで取得した公図(元図)を、スキャナーでパソコン内に取り込みます。


ファイル形式は、JPEGTiffにします。

PDF形式は、JW_CADに対応していないので使用できません


公図は申請地を真ん中にした状態で、A4サイズになるように、はみ出した部分は折り込みます。


画像を読み込む前に:プラグインのインストール

JW_CADにこの画像を読み込む前にやらなければならない設定があります。

JW_CADをインストールしただけの状態では、このJPEGまたはTiffで取り込んだ公図(元図)を読み込むことができません。


JW_CADの設定がこの形式に対応していないので、プログラムをインストールする必要があります。


このインストール手順について、非常にわかりやすい解説サイトがあります。

Jwcadにjpg画像を挿入する方法【Windows10編】

自分もこちらのサイトを参考に、インストールしました。


追記:Macをお使いの方へ。上記はWindows対応のインストール方法です。

Macに対応したインストール方法や、うまくインストールができない場合の対処法については、こちらのサイトが大変わかりやすく丁寧かと思います。

無料2DCAD「Jw_cad」をMacで使おう!インストール方法を解説! | キャド研
建築汎用CADとも言われているJw_cadをMac OSで使う方法について解説します。Mac OSでJw_cadを使う時に気を付ける点や、Jw_cadの学習方法についてご紹介しています。



JW_CADに取り込んだ画像を読み込む

Jwcadを立ち上げ、スキャナーでパソコン内に取り込んだ画像を読み込みます。


画像を読み込む前の設定

  • 右下の用紙設定をA4
  • 縮尺を公図の縮尺(1/500または1/600)に設定しておきます。


設定ができたら画像を読み込みます。

左側の「文字」をクリック → 上部の「文読」クリック。

取り込み先のファイルを選択します。


このときファイル名横の「Text」のところ↑で、取り込んだ形式(JPEGやTiff)を選択しておかないと、ファイルに選択すべきデータが出てこないので注意。


ファイルを選択したら「開く」をクリック。

jwCADの画面に切り替わりますが、このままだと画面が読み込まれません

jwCAD画面の、どこに選択画像を配置するのかを指定する必要があります

画面の真ん中あたりにカーソルを置いてクリックすると、画像が出てきます。


読み込んだ画像を、正しい用紙サイズに直す

読み込んだ画像は、そのままだとA4サイズの状態になっていません

そのため、大きさをA4サイズに直さなくてはなりません。

画像の左下をクリックすると、画像に関する情報(文字)を拾うことができます


その情報のJpgまたはTif 以下の数字を、210(A4サイズの設定値)にします。


例えば、 ¥○○.Jpg,100,70.6135  となっていたら

¥○○.Jpg,210  にして、Enterキーを押すと画像の大きさが変わります。

※ここで注意点。

Jpg,210(A4サイズの設定値)「210」は半角で入力してくださいね。

※全角の数字を入れるとエラーとなり、データを正しいサイズに設定できなくなります。


これでA4サイズの画像になりました。


マウスホイールの設定(画像の拡大、縮小ができるようにする)

転写の線を描き始める前に、マウスホイールの設定をしておくことをお勧めします。

転写をしていると、

  • 画像を大きく拡大して見たいとき
  • 画像の全体を引いて見たいとき

があります。


その調整はマウスのホイールで行うようにします。

ホイールとは、マウス上部の真ん中にまるローラーのような丸い部分。


マウスホイールの設定は、CAD画面の左上の「設定」バー → 「基本設定」から行います。

基本設定画面を開いて上部を見ると、「一般(1)」が選択されていますが一般(2)を選択。



右下のあたりに「マウスホイール」「+」「-」とあり、チェックを入れるようになっています↓

この「+」か「-」のどちらかにチェックを入れておきます


これでマウスホイールを実際に動かすと、画像が大きくなったり小さくなったりするはず。


移動していく画像をもとの位置に戻すには

画面を動かしていると、本来、真ん中に置きたいポイントの場所がずれていきます

それを戻すには、真ん中にしたい場所にカーソルを置いた状態で、マウスの左クリックと右クリックのボタンを同時に押す

すると、クリックした位置が画面の真ん中にくるはずです。


以上の操作が済んだら、トレースを始める準備は完了。

転写を始めていく行程は、第2回で解説します。

よかったら参考にしてください。


追記:jw-cad操作はiPadやスマホでもできる?

本記事ではパソコンを前提としたjw-cadの始め方を解説してきましたが、そもそもjw-cadはパソコンがないと使えないのでしょうか?

結論、閲覧はiPadやスマホでも可能ですが、操作はできません

図面を描いたり、それを編集したり…ということをするにはやはりパソコンが必要です。


すでにパソコンをお持ちの方は、jw-cadのためにスペックのいいパソコンを用意しなくても大丈夫です。

WindowsでもMacでも使用できるので、買い替える必要もありません。


推奨環境はWindowsになっていますが、Macに対応するソフトもいろいろでてきています。

MacはiPhoneとの互換性が良く、連携させやすいという魅力も。


パソコンが無いという方で、これからjw-cad使っていく予定があれば、購入を考えてもよいかもしれません。


一定期間だけjw-cadを使いたい場合や、どんなパソコンを購入しようか迷っているという方は、MacBookのレンタルがおすすめです。


現状はiPadやiPhoneでの図面作成はできませんが、今後それを可能にするアプリに出会えたらお伝えします。

今いくつかある「jw-cadデータをiPhoneで閲覧できるアプリ」についても、実際使ってみての感想など、また別記事でお伝えしたいと思います。


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