農地転用手続きの請求額はどのくらい?

農地転用手続きの請求額はどのくらい? 基礎編

農地転用の手続きを頼むとどのくらいの金額がかかるか、気になりますよね。

一方、手続きする行政書士の立場としては、

報酬の設定はどうしたらいいのか、

悩まれると思います。


この記事では

農地法手続きにおける報酬の相場について

また自分の勤務先事務所の金額設定はどうだったか、

についてレポートします。


請求額はどのくらいなのか

農地転用手続きの請求書の内容は、大きく

  1. 報酬と
  2. 費用

に分かれます。


1.報酬は、

  • 農地法申請書の作成
  • 添付書類の収集・作成

など、行政書士の能力に対しての技術料です。


行政書士事務所や不動産会社のホームページで農地転用手続きの報酬について公開されている金額を見ると、一般的に多いのは

・農地法届出 6~8万円程度

・農地法許可 8~10万円程度

という設定だと思います。


地域を限らず、

農地転用関連のホームページで公開されている報酬をできるだけ拾い出し、

行政書士会の標準報酬も参考にしながら、

算出した結果です。


5年ほど前から、価格については勤務先の事務所内で調査をしてきましたが、

大きく変わっていません。

ですが、

この報酬金額は、平均的な参考価格に過ぎません。


地方により、

申請の必要書類の量や、審査の厳しさなどに幅があるため、

地域ごとの相場もあり、

報酬の最低額と最高額の差はかなり大きいと推測します。


この記事を書く前にざっと

30か所の行政書士事務所のホームページを見たなかでは

  • 最安値は3万円~
  • 最高値は14万円~(しかも図面作成料は含まない)

でした。


ちなみに、自分の勤務先事務所では、8万円程度でした。


特筆すべきこととして、

農地法手続きの請求には、加算されるものがあります

  1. 費用
  2. プラスアルファの業務

です。


報酬と別、「費用」の内訳とは?

費用とは、

  • 申請人本人に代わって取得した書類
  • れにかかる経費

についての立替金です。


これは、どの事務所を選んでも発生する料金なので、

申請を依頼する側にとっても

依頼を受ける側にとっても

事前に見積りをとって確認することをお勧めします。


具体的には

  1. 申請地に関する公的証明書の発行手数料
  2. 住民票、戸籍の発行手数料
  3. 土地改良区の証明料、決済費用
  4. 交通費

などです。


1.申請地に関する公的証明の手数料は、

  • 土地全部事項証明書 600円/筆
  • 地図証明書(公図) 450円

ほどです。

筆数が多いと、土地全部事項証明書の手数料が増えます


2.住民票、戸籍の発行手数料は、

  • 住民票 300円~350円程度
  • 戸籍  300円~750円程度

郵送請求の場合は、定額小為替と切手代が追加されます。


3.土地改良区の費用は、その改良区次第ですが、

自分の申請していた区域では

  • 意見書発行手数料 1000円前後
  • 決済費用     100円~180円/㎡

でした。

この決済金があると報酬+数万円の上乗せがあるため、

見積もりの段階で特に確認すべき内容です。


4.交通費は、

自分の事務所では

農地法手続きについては請求していませんでしたが

ホームページで実費を請求している事務所もありました。


プラスアルファの業務で10万近く差が出ます

報酬に加算される業務の主なものは、

  1. 図面作成料
  2. 土地改良区関係書類作成料
  3. 筆加算
  4. 関係法令手続き代行報酬

です。


図面作成手数料

特にこれが大きいです。

これを別料金にしている事務所は多いようで、

10万前後プラスされます。

自分の仕事関係の設計事務所や、工事施工業者などの何人かに

図面作成料がプラスアルファされる事務所の方が多い

と聞きました。


実際ホームページを探せばすぐに

図面作成料を別料金と明示している事務所を何件か確認できます。


図面と一口に言っても

  • 横断面図
  • 求積図
  • 擁壁に関する図面
  • 緑化計画図

など色々ですが、

いずれも申請書とは比べものにならないほど時間や技術を要します


自分の勤務先の事務所では、

農地法手続に関する図面作成料は、請求していませんでしたが、

知り合いの行政書士が

これを加算しないなんて有り得ない

と驚いていたくらいです。


2土地改良区関係書類作成料

これは意見書を発行してもらうための申請書作成料です。

事務所次第ですが、

自分の勤務先事務所では、1~2万円

ほかも5万円以内に収まるところが多いと推測します。


3.筆加算

これも何筆以上から加算するかは、特に決まっていないのですが

自分の勤務先では、

加算があるのは10筆近くあるときで、

費用は2万円程度でした。


4関係法令手続き代行報酬

代行する手続きの内容によりますが、

  • 埋蔵文化財届出
  • 景観条例届出
  • 太陽光ガイドライン届出

などです。


自分の勤務先事務所では、

太陽光のガイドライン届出は5万円以内、

埋蔵文化財・景観条例は、無料~2万円以内でした。


まとめ

以上のように、農地転用手続きの請求内容について具体的に解説しましたが

下記の通りまとめます。


請求金額には、

  1. 報酬=農地法申請書・添付書類作成・収集
  2. 費用=証明書手数料など)
  3. プラスアルファの業務=他法令に関する手続き

があり、請求額を左右するのは、

1の報酬の設定金額...だけではなく、

3のプラスアルファの業務について加算があるかないか

によっても、大きく変わってくるということでした。


今回、具体的な数字でお伝えした

  • 報酬の標準額や、
  • 自分の勤務先事務所での報酬設定

について、

  • 高いか安いか
  • また自分が報酬金額について思っていたこと
  • 報酬設定の裏事情

などについて、また別の記事で触れたいと思います。

請求額についてより深く知りたい方はチェックしてみて下さい。


最後に

手続きの料金については、総額だけを気にする人がほとんどですが、

その内訳を通して

具体的にどのような業務をしているのか、を知ってもらえたら嬉しいです。


一般・個人の方は、農地法手続きの依頼は一度切りという方も多いと思います。

数万円という見積書を目にし、何にこんなかかるんだ

と思われるかもしれません。

せっかくこの記事を読んで下さったついでに、

農地法手続きとは、具体的にどんなことをしているのか、

関連記事にも目を通していただき、

その設定額について高いか安いか、ぜひご自身で検討してみてください


行政書士の方におかれては、

料金設定に対する苦労や悩みがあると思いますが、

決して相場や価格競争だけに囚われ過ぎないでください

報酬は、自分の能力や経験、知識や努力に対する金額です。

付加価値やより質の高いサービスなどを見つけることで

利益率を上げていってください。


そのための、役に立つスキルや情報を今後も提供していきます。

良ければまたチェックしてみてください。

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