自分が行政書士法務事務所に就職してすぐ、ホームページ開設の仕事を任されました。
7年近く前のことです。
WEB制作会社に発注をかけてホームページを作成し、
その後どのくらい集客に繋がったのか、
ホームページから受けた依頼内容や、報酬金額についてお話します。
結論:大口も小口も集客可能。HP開設費用はすぐに回収できる。
自分のかつての勤務先(法務事務所)では、ホームページによる集客で
年間100万円以上の報酬を得ることができました。
ホームページの初期投資は2、30万円だったので、回収はすぐにできました。
具体的な依頼案件は下記の通りです。
大口顧客
小口顧客
上記の依頼はすべて、「ホームページを見て連絡しました」と言われたものです。
東京本社の大手太陽光発電会社は
開発・道路占用・農地転用など関連手続きすべてを依頼してくれました。
この関係の仕事だけで年間100万円近い報酬になりました。
案件を多く持っている会社のため、もう3年以上、定期的に依頼があります。
ホームページ効果が絶大だった理由
ホームページからの集客が思ったより大きく、理由について分析したところ
思い当たったのがこの2点です。
- 不安解消
- ライバルが少ない
詳しく掘り下げていきます。
ホームページが不安を解消してくれる
この理由には、行政書士が一般的にあまり知られていない、という特性が影響しています。
次の2つのケースについて、想像してみてください。
ケース1
あなたが、相続手続きをすることになりました。
相続するのは預金だけで、行政書士に頼めば手続きしてくれるみたいだけど、
どこに頼もうか。
ケース2
あなたの勤務先の会社で、新しく建設業許可を取得することになりました。
上司から、手続きを頼めそうなところを探しておくように言われました。
このケース両方とも、
- 近くに行政書士事務所ってあるのかな?
- 頼むといくらするんだろう?
と考えますよね。
わからないことは、「とりあえずネット」だと思う
普段、まったく馴染みのない行政書士というものについて
まずはネットで検索して、頼めそうか調べてみるんじゃないでしょうか。
そして、検索にヒットした行政書士事務所があり
- 場所が近くだった
- 行政書士の顔や事務所の雰囲気が写真で見れた
- 報酬金額について、参考価格があった
などの情報が得られたら、安心して、ここに頼もうかなと考えるはずです。
電話帳などで調べて
金額も事務所の雰囲気もわからないけど、近くだからここに頼もう。
と即決する人は少ないと思います。
ホームページがあるライバル、が少ない
行政書士の平均年齢をご存知でしょうか。
自分が法務事務所に就職した頃、県の平均年齢は確か63歳でした。
7年前のことなので、今は変わっているはずですが、それでも年配の先生が多い傾向にあります。
そのため、ネットをビジネスに取り入れるということが全体的に遅い職種です。
メールアドレスが無い、という先生もいるくらいです。
そんな状況なので、ホームページを開設している事務所が圧倒的に少ないです。
ホームページの内容で比較されるということがまずありません。
自分の勤務先(法務事務所)が開設した当時は
ホームページがある、というだけで選ばれるような状態でした。
市内にライバルは2件しかいなかった
自分の勤務先(法務事務所)がホームページを開設した2013年、
市内にホームページがある事務所は、ほかに2件ほどでした。
その2件は、料金設定についての提示をしていませんでした。
自分の勤務先(法務事務所)では、WEB制作会社に発注し2、30万円かけて
- 業務内容
- 見積り料金
- お問い合わせフォーム
- 事務所外観、内観、メンバーの写真
などを掲載しました。
すると、半年後には「〇〇市 行政書士」の検索で1位表示されるようになりました。
上記に挙げた、閲覧者が欲しい情報を提示したホームページが
ほかに存在しなかったからです。
集客以外の波及効果
ホームページを開設した目的は「集客」でした。
目的の達成以外に、想定外の波及効果として、下記がありました。
・求人募集をしていないのに、採用の問い合わせがくる(5年で4人)
・WEB制作会社との繋がりができ、そこから仕事の依頼をもらえた
特にホームページを発注したことにより、WEB制作会社の人と繋がれたのは大きいです。
行政書士は、ネットに詳しくない人が多数なので
サイト管理やSEO対策などについて、相談できる人ができて助かりました。
ホームページがあることのデメリット
集客効果の点でメリットが断然大きいですが、デメリットを挙げると以下の点です。
- お問い合わせフォームにDMがくる
- サーバーとドメインの更新費用がかかる
- 適宜、内容を更新する必要がある
1つずつ解説していきます。
1.お問い合わせフォームにDM
これは日常的にあります。
定期的にメールを削除する、
しつこい送付先は迷惑メールに設定するなどの処理や対策が必要です。
2.サーバーとドメインの更新費用
これは、必要経費なので仕方がないです。
繰り返しになりますが集客効果により、その費用分は回収可能です。
年に一度、費用の振込をするのが少し手間ですが、他の方法で営業をするよりは、
費用対効果が相当大きいはずです。
3.適度に内容を更新する必要あり
報酬価格を上げたり、掲載した実績に追加がある場合などは更新が必要です。
検索で上位表示させるためにも、年に一度くらいは更新していました。
更新といっても、原稿を作成してWEB制作会社へ送るだけなので、
数時間で済みます。
営業が難しい職業だからこそ、ホームページの力を借りよう
ホームページの効果に、疑問を持つ人も多いと思います。実際、
- ホームページを開設しても特に効果が無かった
- 営業をした方が効果が大きい
という事業もあります。
ただ行政書士業務について言えるのは、営業活動が実を結びにくい職種ということです。
営業活動の努力により相続が増えるわけではありません。
誰かが亡くなる、という不幸があって初めて相続が発生します。
営業によって農地転用しよう、と思う人はいません。
家を買うことになり、その土地がたまたま農地だったから農地転用をする、というだけです。
ニーズが無いところに訴えても何の効果もありません。
また、ニーズを探すのはかなり難しいです。
そんな仕事であるからこそ、ホームページが活躍します。
ホームページは最高の媒体
ニーズがある人と、それに応えられる行政書士事務所とを引き合わせるには、
ホームページが効率的です。
ホームページはニーズのある人と事務所を結びつけてくれる最高の媒体です。
もし今、ホームページが無くて
- もっと集客したい
- 担当業務を拡大したい
とお考えの先生がいましたら、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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