行政書士と補助者は、会社でいうところの上司と部下ですが
個人事務所の場合は、経営者と使用人でもあります。
補助者は事務員にとどまらず、秘書的な存在になったり、
経営を支える片腕のような存在になったりもします。
補助者がどれだけの業務を担い、影響力を持つのかは、
経営者であり使用人でもある行政書士の考えや、補助者のスキルによって大きく変わります。
そんな行政書士と補助者の関係性について考えていて思ったのは
サンタクロースとトナカイの関係に似ている、ということです。
補助者として行政書士やその業務と関わってきた自分を振り返りながら、
詳しく説明していきます。
今回の記事については、行政書士業務とは関係ない方にも、
補助者の役割について面白く読んでいただける内容になれば嬉しいです。
プレゼントを運び、届けるトナカイ
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子どもたちのもとにプレゼントを運ぶのはトナカイです。
プレゼントで重くなったソリを引いて駆け回り、1軒1軒届けます。
補助者もトナカイと同じように、行政書士の手足となって動きます。
顧客を訪問したり必要書類を収集したり、官公庁へ補正の提出・許可証の
受け取りに行きます。
業務全般を任されている補助者は、書類の作成や、顧客と行政の調整・協議、
請求など、重要な業務にも携わります。
自分の場合も、一任された分野については依頼を受け許可を取り、
請求が終わるまで一人で行っていました。
所長は何の依頼を、どのくらい受けているのか把握していない、というのが常でした。
(これは本来、監督責任として問題がありますが。)
贈り主は、あくまでもサンタクロース
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実際にプレゼントを用意して、運んで届けたのがトナカイだったとしても、
子どもにとって、「届けてくれたのはサンタさん」です。
これは行政書士業務にとっても同じことで、実務を担当したのが補助者だとしても
許可実績はすべて行政書士のものです。
サンタと行政書士は一見「良いとこ取り」に見えるかもしれません。
ですが、監督者として最終的に全責任を負っています。
監督責任を負っているサンタや行政書士のおかげで、
トナカイや補助者がのびのび動ける、という場合もあります。
感謝されたいなら、サンタになるしかない
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プレゼントを受け取った子どもから、自分も感謝されたい。
トナカイはそう思うことは無いのでしょうか。
この仕事は補助者の努力によるものだと知ってもらいたい。
自分は、そう思うことが何度かありました。実際に、その事実を知って
感謝してくれる顧客がいたのは、本当に嬉しいことでした。
立場を考えれば仕方がないけれど、
精一杯の時間と労力をかけて成果を出したとき、自分の実績にしたくなる気持ち、
ありませんか。自分はありました。
「自分の実績を」という願望を叶えたいなら、サンタになるほかありません。
サンタになるには、その資格を持つことです。
行政書士資格を取得して、書士会に登録して開業するのです。
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補助者のやりがいとは
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たとえ子どもから感謝されなかったとしても、トナカイはサンタの手助けをする、
ということにやりがいを感じていたのでしょう。
サンタが考えた「子どもにプレゼントを届ける」という計画に賛同していたはず。
これは行政書士の補助者に置き換えても同じことがいえます。
尊敬する先生の役に立てている、そして間接的に顧客を助けている
ということにやりがいを感じることができます。
つまり、行政書士の人柄や仕事ぶり、理念などによっても
補助者のやりがいは大きくなったり、小さくなったり変動するということです。
補助者の平均勤続年数は?
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野生のトナカイは、平均寿命がわずか4、5年程度だそうです。
また雌のほうが長生きする傾向にあるとか。
一方で飼育されたトナカイは20年近く生きるようです。
環境によって大きく違いますね。
補助者の平均勤続年数についてのデータは見つかりませんでした。
行政書士との関係性や、事務所の環境によって、
野生のトナカイと飼育されたトナカイくらい、大きく変わるのではないでしょうか。
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